むし歯ができるのは?

砂糖の入った食物を口に入れると、むし歯菌(ミュータンス連鎖球菌など)が

砂糖からグルカンという物質を合成し、歯に強固にくっつきます。
歯にくっついたむし歯菌は、砂糖などの糖類を利用して酸を作り出します。
これはとてもスピードが速く、1~2分でプラーク中の酸の濃度が高くなります。
歯面のエナメル質とプラークの間ではカルシウムイオンが行き来していますが、
酸性になるとこのバランスが崩れてカルシウムは急速にプラークと唾液中に流れ出します。

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プラーク中の酸が、歯の表面のエナメル質を溶かしていくのがむし歯です。

歯のカルシウムの流出と再石灰化
バランスが崩れると虫歯になる(超音波スケーラー)

むし歯の自己診断(チェックポイント)
   1 奥歯の噛み合せが黒くなっていませんか?
   2 歯と歯ぐきの境目が不透明に白濁していませんか?
   3 水・お湯、甘いものがしみたりしませんか?
   4 歯に穴はあいていませんか?
   5 痛む歯はありませんか?

むし歯のできやすい場所
   子供の奥歯の噛み合せの面(溝の部分)
   歯と歯の間(下の前歯を除く)
   歯の外側(頬側)の歯ぐきとの境目                                               
   上の歯の一番奥の外側
   歯ぐきが下がって露出した根の部分

奥歯がはえてきてから2~3年は咬み合わせの面(咬合面)が最もむし歯になりやすいようです。
この時期を過ぎると(特に大人になってからは)、咬み合わせ部分での新たなむし歯はあまり生じません。
特に大人は咬み合わせ部分よりも、歯と歯ぐきの境目や歯と歯の間のプラーク・コントロールが重要になります(光重合器)。