虫歯の原因と現在の治療の流れ

虫歯の原因と現在の治療の流れ

虫歯とは、お口の中の細菌と、歯垢によって、歯を溶かしていく状態です。単純に虫歯は、それだけでなく下記のようないろいろな要因が複雑にからみあって発生します。近年虫歯の治療は、従来の大きく削ってかぶせる治療、すぐ神経を取る治療から、できるだけ歯を残し削る量を減らし、神経もできるだけ取らない治療への変化してきました。材料や技術の進化とともに、かなりの虫歯でも元どおりの色や形に修復して自然な歯に見えるような治療も可能になってきています。(保険外の治療になる場合もあります。)歯が存在する限り、どんな高度な治療をうけても再度虫歯になる可能性はあります。人によって虫歯になりやすさは大きな差があります。また虫歯になる原因もさまざまです。その人に合った虫歯予防をしていないかぎり、治療しても再度虫歯になり続けてしまいます(根管長測定器)。

f:id:dkenty:20171113192030j:plain

虫歯の原因

1.糖分のとり方の問題

2.だ液の問題

3.お口の清掃状態の問題

4.全身疾患や薬の問題

5.虫歯菌の問題

 

虫歯の予防

上記にある原因を取り除くことが予防になります。食後すぐの、できれば間食後も歯磨きをし、しっかり歯垢:プラークを取り除くことが一番です。詳しくは予防歯科、フッ素については小児歯科の項をごらんください(ハンドピース)。

タービンについて

タービン(エアタービン)とは、歯などを削る回転切削器具の一つです。 (キィ〜ンと歯を削る器具です)回転切削器具には他にもエンジンというものがありますが、エンジンの回転数が最大10000回/分程度であるのに対し、エアタービンは40〜50万/分もの回転数があります。そのため、エンジンよりもはるかに切削能力が高く、振動も少ないのが特徴です。

タービン滅菌の必要性

染め出し液の入ったコップの中でエアータービンを空ぶかし、取り出してから外部をきれいに拭き取り、その後タービンを空ぶかしした時の状況です。この染め出し液はいったい何処から出てきたのでしょうか?

f:id:dkenty:20170615125718j:plain 

この原因には以下の2つがあります。

①エアータービンのスイッチを切って、急激に回転が止まることによリ、ハンドピース内が陰圧になるため、空気の排出口から唾液や血液などが内部に逆流する。
②エアータービン、マイクロモーター等のスイッチを切ったとき、水回路の給水が急に止まらず液たれを起こさないようバックサクション機能を持たせてある機種は、ハンドピース水回路が陰圧になるため、水の排出口から内部に唾液や血液などが逆流する。

エアータービン、マイクロモーター、3wayシリンジとも僅かですが逆流が起きている可能性があります。内部汚染対策にはハンドピース類の滅菌が欠かないことが分かります(オートクレーブ 歯科)。



内部汚染を極力予防するには下記の注意を守ることが重要です。

①ハンドピース類はオートクレーブ滅菌する
②水没、上向きの状態で操作を終了しない
③逆流防止対策がとられているハンドピースを使用する
④口腔内、口腔外バキュームを有効に利用する 

 

ある日のお昼ご飯

 お昼に海老天2匹とから揚げもらってしまいました。

f:id:dkenty:20170428163637j:plain

 そばを作って、天ぷらそばにすれば良かったかも。

☆ 吟味された味 京まち 京べんとう 熊本の仕出し 弁当、鉢盛、会席のお店 ご指定の場所まで配達致します ☆
☆ 九州産はちみつのキューミツ ☆ 

矯正治療

 矯正治療は歯並びをかえる治療です。かみ合わせを変える事で、歯に適切な力が加わる事や、審美的に改善される他に色々と良い事があります。残念ながら保険診療ではありません。

f:id:dkenty:20170428163350j:plain

    一つ目は咬合誘導という考え方です。子供が成長する段階で、顎の大きさも成長していきます。成長する時期そして必要な成長の量があります。現在の子供の顎の骨の成長は食生活にも問題があるのですが、顎の成長が十分でない子供が多いです。この時、子供の成長を助けて顎を大きくする矯正方法を、咬合誘導と呼んでいます。方法としましてはブラケットタイプ(歯に付ける矯正用の小さな金属)を主に使う方法と、床タイプ(入れ歯のような床に歯を固定するワイヤーがついている物)を使って行う方法があります(歯科レントゲン)。
 もう一つの方法として、全顎の矯正方法です。一般的に行っている矯正方法です。この方法で矯正をする場合は、院外から矯正の先生に来ていただき行っています。矯正する場合、小臼歯の抜歯を行った上で矯正をする方法がありますが、山本歯科医院は原則永久歯の抜歯は行わずに行っております。ただし、第3大臼歯、別名親知らずの抜歯は必要だと思っております。矯正の相談に関しては無料ですのでお悩みのある方は気兼ねなくご相談下さい。

審美治療

 美しい笑顔のために色々と出来る事があります。山本歯科医院ではセルコン サテライトシステムを導入しました。その為ジルコニアオールセラミックを手軽な値段でお勧めできるようになりました(寒天コンディショナー)。

お口の中は大地震!?歯や歯茎を傷めつける歯ぎしり、トラブルを回避する5つのポイント

歯には、咀嚼をするたびに縦・側方に応力(負担)がかかります。しかし、食事をする際の咀嚼力は瞬間的なもので、間に食物というクッションがはさまっていることもあり、歯にそれほど大きな負担はかかりません。

ところが、皆さん自覚のない「無意識」のうちに、強大な負担をかけていることがあるのです。それは、物事に集中しているときや就寝中等に多く起こっています。そう、「歯ぎしり」「食いしばり」です。

f:id:dkenty:20170410162337p:plain

専門的には「ブラキシズム」と言いますが、これを起こす原因として、刺激を含めたストレス・遺伝性・飲酒や喫煙、薬物などが考えられています。初めは軽くても、慢性的・持続的に応力がかかり続けることで、歯や歯を支える歯周組織は確実にダメージを受けており、歯にひびが入ったり、耐え切れず歯根から真二つに割れてしまったり、歯周病が進みやすかったり、むし歯ができやすくなったりなど、様々なトラブルを起こしてきます。

実はとても頻繁に起こることなのです。医院の患者さんにも非常に多く見られ、歯の寿命を短くしてしまったり、場合によっては顎の関節を痛めてしまったり、深刻な問題を起こしてくることも多いのです。早期に兆候をみつけ、対処をすることによってトラブルを回避していくことが大事です。

通常咀嚼している時以外は、上下の歯との間に前歯で3〜4ミリ位、奥歯で0.5〜1ミリ位の空隙があると言われています。この空隙を安静空隙と言います。一日のうちで、上下の歯が接触する時間の総計は、17.5分であると言われています。つまり、一日で歯や歯周組織には殆ど力が掛かっていない時間の方が圧倒的に多いのです。トラブルを回避するためには歯や歯周組織に負担を掛けないよう安静にしてあげることが大事なのです。

就寝時のブラキシズムは、1回に7〜10秒、1時間に4〜5回行い、起きている時に思いっきり咬んでいる以上の力で噛みしめていると言われています。あまり負担がかかっていないところに、それだけの力が夜間に掛かるだけでも問題が起こることは容易に予想がつくと思いますが、実は昼間の噛み癖(ブラキシズム)があると更に歯や歯周組織に良くないことが分かってきています。

では、これらブラキシズムには、どのように対処したらよいのでしょうか。具体的な対処方法としては、

①昼間のブラキシズムは、無意識にしている事が多いようです。何かに集中している時、例えばパソコンをしている時、テレビを見ている時、料理を作っている時など。起きている時は努めて咬まないように気を付けます。

②ブラキシズム対策のマウスピースを夜間付ける。寝ている間は意識が無いので、ご自身ではブラキシズムに気を付けようがありません。マウスピースは、歯や歯周組織、顎関節に過度な負担が集中するのを軽減してくれます(エアースケーラー)。

③ブラキシズムを悪化させる薬物や嗜好品、飲酒、喫煙に気を付ける。特に薬物に関しては医師・歯科医師の指導を受けてコントロールするべきです。

④ストレスの掛かりそうなイベントをチェックする。生きていく上でストレスの無い環境はあり得ませんが、例えばスポーツなどの運動がブラキシズムのきっかけになることがあります。何かイベントがあったときは、ブラキシズムが起こることを想定しておくと良いと思いまいす。

⑤定期的な歯科検診を怠らないようにする。検診により、ご自身で気が付けないブラキシズムの影響を早期に察知する事ができるかもしれません。早く対処できれば、大変な治療を受けずに済んだり、歯を残せる確率も上がります。

まとめ

ブラキシズムは自覚が無い人が多いのと、その影響を認識しにくいのが難しいところです。診断のつきにくい痛みなどの症状に、実はブラキシズムが関わっていることもあり、診断が付きにくい為に対処が遅れてしまう事もあります。

できるだけブラキシズムの影響の兆候を早期に掴むためにも、定期的な検診が大切である事を最後に強調したいと思います(歯科ユニット)。